2017年4月14日金曜日

IBTの話(93) 皇太子ご講演会

マラヤ大学の学長ホール前
マラヤ大学で、日馬交流60周年を記念しての、皇太子殿下のご講演が開催された。IBTの学生たちも、このご講演を聞く栄誉に恵まれ、さらにクラス担任である私も付き添いに行かせていただいたのだった。いやあ、ホント、ラッキーである。60年近く生きてきたが、皇族の方とお会いするのは初めてある。私は、今上天皇陛下を、「象徴天皇として生き抜いておられる公人」として、大変尊敬申し上げていることは何度かエントリーした。そのご長男である皇太子殿下については、申し訳ないがビオラを演奏されることぐらいしか存じ上げなかった。だが、こうしてお会いできると決まった(3日ほど前のことである。)以上、きちんとWEBで調べ、来馬前の記者会見の内容も読ませて頂いた。これはIBTの学生も読んでおく方がいいと、会見時の最初の項目だけ、参加者100名分今朝プリントして配ったのであった。
http://www.kunaicho.go.jp/page/kaiken/show/10
開演前の壇上 マレーシアの国王の色/黄色の舞台である
ご講演は、マラヤ大学の学長ホールという最も大きなホールで行われた。正面入り口から入られ、ご紹介を受けた後、流ちょうな英語で講演された。内容は、学生に事前に配った会見で語られた内容に極めて近かった。皇室外交であるから、マレーシアの国王やスルタンとのこれまでのご両親の天皇皇后両陛下の交流を通じて、いかに親しみを感じているかを述べられた。子供の頃の切手の話を会見時同様にされ、会場にユーモアもふりまかれた。また日本留学生の件にも、さらに水問題に取り組まれていることからKLのハイウェイの防水設備にも触れられた。

ところで、長い間、待っていた学生たちも、皇太子殿下が入場され、日馬両国歌の斉唱の際にはすくっと起立していた。きっと長年培われた教育によるものなのだろう。この辺は日本より厳しい。君が代が流れたが、歌える人数は限られている。私も自然と比較的大きな声で歌うことになった。全共闘後の紛無派世代のトップとはいえ、学生時代は朝日ジャーナルを愛読していた私である。左翼ではないが、卒業式で君が代を歌わない先生方を決して悪く思ったことはない。だが、皇太子殿下と距離にして100mもない近さ(私は2階席だったが…)にいると、自然な気持ちで君が代を歌っている私がいたのだった。自分でもちょっとびっくりしている。

0 件のコメント:

コメントを投稿