2017年6月3日土曜日

ゲーム理論「幸せトランプ」

http://haru.shiriagari.com/kansou/bunrui
/SONOTA/kobetu_doraemon/264_2.html
現在のミクロ経済学では、「ゲーム理論」が重要な要素になっている。もちろん、高校の経済ではあまり出てこないし、私自身が数学がかなり苦手な完全文系型人間なので、これまで触れることもなかったのだが、このところ妙に気になっている。ゲーム理論の基礎をそのうち勉強したいな、と思っていたわけだ。先日、そんな私に格好のHPを見つけた。「3日で学ぶ交渉術・ゲーム理論入門」である。(http://gametheory.jp/)

第2章でドラえもんの「しあわせトランプの恐怖」の話が出てくる。これがなかなか面白い。
ジョーカーを含めた53枚のトランプがあって、持っている人間の望みをかなえてくれるトランプである。ただし、1つ望みをかなえると1枚消えてしまう。最後にジョーカーが残るのだが、このジョーカーがそれまでの幸福の代償を全て払わせるほどの不幸をもたらすというもの。そのトランプを手に入れ、他者に残りを渡すことも可能である。あなたは、これを受け取るか否か?という問いかけである。
その詳細は、http://gametheory.jp/page.php?id=23で確認願うとして、「しあわせトランプ」という発想をした藤本弘(藤子不二雄F)氏は凄いなと思ったのだ。ゲーム理論・後方帰納法を元に発想されたかもしれない。

とんでもない新米国大統領が誕生してしまった今となっては、この「しあわせトランプの恐怖」というネーミングが極めて意味深で凄い。(笑)もちろん藤本弘氏はすでに他界されており全くの偶然だとは思うが…。

アメリカ・ファーストというスローガンは、ゲーム理論で言うと極めて「ゼロサムゲーム」(ゲームの参加者の得点と失点の総和がゼロになるようなゲーム)的である。彼の政策は、アメリカだけが勝ち、総取りすることを求めている。イスラム教徒の入国禁止の大統領令やパリ協定離脱などに顕著であるし、今回の北朝鮮危機に対するスタンスもその延長線上にある。まさに「しあわせトランプの恐怖」である。

異形とはいえ、まがりなりにも大学出の経営者だった男が、後方帰納法というゲーム理論を知らないはずはない、と思いたいところだが、彼の交渉術は、この「しあわせトランプ」の最後のジョーカーを自分なら他国に渡せることができると思い込んで、次々にカード(大統領令など自己の権限の大きさを実感することだけに幸福感を得ているように私には見えるが…)をきっているような気がする。

最後に残るジョーカーは結局誰も引き受けない。それが、この「しあわせトランプ」の結論なのである。まだカードが残っているうちに、「しあわせトランプ」はNYの五番街の金庫にでも思い出として閉じ込めておいてもらいたい。(ドラえもんのストーリーでは最後に金庫が登場するらしい。笑)こんな大統領を生んでしまったアメリカだけが、ジョーカーを引くのはまだしも、世界中にジョーカーをまき散らすはめにならないことを祈りたい。いや、先日のパリ協定離脱は、土地の低い珊瑚礁の島嶼国やネパール・バングラディシュなどヒマラヤの氷河が溶けた場合大災害となる国々に、ジョーカーを押しつけたのに等しいか。

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