2017年10月2日月曜日

クルドとカタルーニャ

http://polandball.blog.fc2.com/blog-entry-1932.html
イラク北部のクルド自治政府が、独立の賛否を問い、90%近い賛成票を得た。一方、スペインのカタルーニャ州政府も独立の住民投票を行い、投票率は40%と低かったものの圧倒的多数の賛成票を得た。
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/09/post-8532.php
http://www.bbc.com/japanese/41464293

イラクの政府もスペインの政府も不安定である故の行動であると思われる。この動きは、さらにスペインのバスクやスコットランド、さらにベルギーのフランドル、イタリアのベネチアやドイツのバイエルンにまで影響を及ぼしそうだ。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171002/k10011164741000.html

…クルディスタンの独立に関しては、極めて根が深い。トルコやイランもからんで独立に向かうのは極めて困難であるだろうと思う。新たな中東での紛争が起こりえる危険をはらんでいる。今や、アメリカが世界の警察として、その意志も力も完全に喪失しており、英仏も過去の栄光はない。それどころか、先進国では、投資先を失い資本主義の終焉のような低インフレとデフレが進み、金融市場だけが肥大し経済格差をさらに拡大している。政治的にはポピュリズム化が進み、中国やロシアは、近代領域国家の逆走をして、領土拡大をはかろうとしている。

…まさに、脱コード化、スキゾでリゾームな時代に突入しているという実感が湧く。ドゥルーズの予測は、かなり当たっているのではないかと思うのだ。これから世界はどう動くのだろう。この2つの独立運動はその分水嶺のような気がしてならない。

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